あなたは「健康のために○○を積極的に食べて、■■は避けるようにしている」といったものがあるのではないでしょうか?
実は何を食べるかはそれほど重要ではないんです。
なぜならば、食事に気をつかっていても病気になったり短命である人もいれば、暴飲暴食をしても健康で長生きをする人もいるからです。
今日は「おすすめの食事法」についてお話しします。
僕自身の経験を振り返ると、「何を食べるか」より「どのように食べるか」が重要だと感じています。
今回は僕が余命1カ月から生還する過程で得た学びをもとに、「食べること」の本質についてお話しします。
病気が教えてくれた食事の本当の役割
僕は37歳のときに末期の悪性腫瘍を患い「余命1カ月」という診断を受け、さまざまなセルフケアを行うことで生還しました。
そのとき取り組んだセルフケアのひとつが「食事改善」でした。
私は徹底的に健康情報を調べ、抗がん作用があるとされる食材や調理法に基づいた食事法を採用しました。
糖質を制限し、添加物を避け、牛肉や豚肉を避け、抗酸化物質を多く含む食材を選び抜きました。
大好きだったスイーツや揚げ物、アルコールも完全に断ち、自分の食事は栄養学的に理想的なものへと変わりました。
そのようなストイックな食生活を生還後も続けていましたが、約1年半後、再発してしまいました。
その瞬間、「何を食べるかはそれほど重要ではなかったんだ!」と悟りました。
健康の追求が失ったもの:ストイックな食事法の影響
僕は「健康的な食事法」を実践したことで、家族や友人と食事を楽しむ時間を失い、好きなものを我慢し続ける日々を過ごしていました。
例えば、家族で焼肉店に行ったとき、みんなが楽しそうに食べる中で、僕だけが野菜だけを食べていました。
このように「制限」に縛られた食生活は、次第に僕の心の健康を蝕み、かえって不健康になっていました。
感謝と楽しむ心の力:食事法に対する新しい視点
その経験を通じて、「何を食べるか」よりも「どんな気持ちで食べるか」が大切だという考えに至りました。
例えば、甘いスイーツを口にするとき、罪悪感を持つのではなく、「美味しい~!!」と心から味わいつつ、「このスイーツが作られるまでにどれだけの人々の努力があったのだろう」と感謝の思いを馳せます。
それが食事そのものの価値を高め、健康を高めるのです。
科学的には、「幸せホルモン」と呼ばれるセロトニンやドーパミンが美味しい食べ物を味わうことで分泌され、それがストレス軽減や免疫力向上につながると言われています。
このことで、ただ栄養を摂取するだけでは得られない「心と体の健康」をもたらしてくれるのです。
90歳オーバーの元気な患者さんたちから学んだこと
訪問診療医として、僕は90歳を超えても元気に過ごす患者さんたちに多く出会っています。
そのような患者さんにいつも「どのような食生活を心がけていますか」と聞いています。
多くの方に共通していたのは「好きなものを自由に食べている」ということでした。
お肉ばかり食べる方や野菜嫌いの方の多く見受けられました。
そして皆さんに共通していたのが、食べ物に対して「ありがたい」という感謝の気持ちをもち、食事を心から楽しんでいました。
食べること自体が人生の喜びであり、それが彼らのエネルギーになっているように見えました。
このような姿を目の当たりにし、僕自身も「食事の楽しさが健康の土台になる」という確信を持つようになりました。
個人に合った食事法:体の声に耳を傾ける重要性
健康的な食事法は人それぞれ異なります。
ある患者さんは生活習慣病になったことで、主治医の先生に果物や野菜中心の食事に切り替えるようアドバイスを受けたそうです。
しかし後にその方が果糖不耐症であることが分かり、フルーツを摂取しすぎた結果、肝臓に負担をかけてしまい、肝臓ガンになってしまったそうです。
これは極端な例ですが、一般的に健康に良いとされるものでも、個々の体質に合わない場合があります。
通常、果糖不耐症の人は、果物を嫌う傾向にあります。
自分の体に必要なもの、害になるものを、僕たちの体は知っているんです。
【自分の体の声に耳を傾け、そのときどきで体が必要としているものを摂る】
これこそが、真に健康的な食事法だと僕は考えます。
まとめ:感謝と楽しむ心が健康を支える
僕が提案する食事法は、以下のシンプルな要点に集約されます:
- 感謝を込めて食べる:食材やそれを作った人々への感謝の気持ちを持つ。
- 体の声を聞く:自分の体調や欲求に正直になり、その声に従う。
- 楽しむ心を持つ:好きなものを楽しみ、ストイックに制限を設けすぎない。
食事は単なる栄養補給ではありません。
人間の3大欲求のひとつである食事を制限することは、人生の楽しみの3分の1を削ることになります。
食事は人生を彩る喜びであり、感謝の心と共に楽しむことで、体だけでなく心にも健康をもたらします。「ありがとう」と感謝しながら食べることで、食事はさらに価値あるものになります。
この記事が、あなたの食事について考えるきっかけとなり、日々の食事がより楽しく、感謝に満ちたものになることを願っています。
食事の時間を大切にし、心と体の健康を育んでいきましょう。

